リースバックの定義
リースバックは日本再生支援機構が提供しているサービスで、任意売却をせざるを得なくなった人たちの中で、特別な事情があって今すぐ不動産を明け渡すことができない人たちへの、究極の救済対策です。
住宅ローン滞納もしくは借入金が返済不能となってしまうと、本来なら強制競売にかけられるのですが、競売がスタートする前に任意売却という方法をとることで、ある程度実質的所有者に有利にことを運ぶことができます。ただし債権者の合意が必要です。
リースバックはこの任意売却をさらに発展させたもので、買い受け支援者に一度不動産を買い取ってもらった後に、家賃を払いながらそのまま住み続けることが可能になります。任意売却と併用しながらの利用もできるなど、特にオーバーローンをしている人には、大変有利な不動産売却方法なのです。
リースバックサービスを提供している企業はいくつもあります。日本再生支援機関を初め、一般不動産企業や金融機関も関わっています。どの企業が関わったとしても仕組みは一緒です。負債が住宅なおかローンなのかの違いです。
一般者からの負債だった場合は金融会社や不動産などいくつもの企業が関わることになりますが、いずれにせよ住宅やオフィスを負債返済に拠出することにかわりありませんから、最終的には不動産会社と任意売却した場合はその買い手との取引になります。
リースバックが適用されれば持ち家やオフィスが第三者に、所有権もろとも譲渡されるわけですから実質的には私有財産でなくなることにかわりありません。継続して利用し続けることができる点と、将来的に買い戻せ期待が持てるという意味では、負債を多額に抱えた人にとって心理的負担が軽くはなります。
ここまで聞くといいことずくめの不動産売却方法に思えるのですが、何事も裏と表がありますから、しっかりデメリットも考慮した上での判断が重要です。後から悔いが残らないためにもしっかりと本質を見極めた上で選択した方が無難です。